読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

HARADAプライベイト

見ろ、あれが俺らが探していた両国国技館だ。見ろ、あれが俺らが憧れた力士だ。見ろ、あれが俺らが恋い焦がれたちゃんこ鍋だ。みろ、あれが俺らが求めていた力士の(やけに美人な)嫁だ。

ブルゾンちえみに感じる新しさ

彗星の如く現れた、ブルゾンちえみ。

また、お笑い界に新しい風が吹いた。昨年の大晦日の人気番組で出てきた女芸人、ブルゾンちえみである。なんだか嫌いじゃない、股間がムズムズする。いかにも仕事できます、持てます、プライド高いですって感じのキャリアウーマンが、男たちをもてあそぶ、ありそうでなかったタイプのネタだと思った。

 

ブルゾンちえみのネタに感じる新しさ。

ただ、ブルゾンちえみのネタを見ながら、なにか新しさを感じる。なんだろうこの新しさは?これまでもピンにせよコンビにせよ、今まで見たことのないネタを引っさげ女芸人たちは現れてきた、しかし、ここにきて、ブルゾンちえみはネタ自体の新しさとはまた別の新しさをもってきたような気がする。

 

これまでの女芸人たちのネタ。

これまでも、多くの女芸人たちは斬新なネタを披露してきた、簡単な分類ではあるが、大まかに3つに分けてみた。

ものまね系

柳原可奈子横澤夏子はアパレルのショップ店員など、よく見かけるけど今まで気にしていなかった女性をピックアップし、一見おおげさな物真似のようでいて、本当にいそうな女性を演じるというネタ、まるでよくいる女性に憑依しているようなネタだ、やりすぎ感が逆にリアルに感じられ面白い。

キャラ系

渡辺直美ゆりやんレトリィバァのように強烈なキャラを前面に押し出すタイプのネタもわかりやすて面白い。渡辺直美はもはや説明不要、今や世界の渡辺直美、3に関する数字は関係ない。ゆりやんレトリィバァも強烈なキャラネタの中に妙な知性を感じる不思議なネタで笑いを誘う。

ギャップ系

おかずクラブ、尼神インターのように容姿を利用して笑いをとるパターン。たとえばおかずクラブであれば、決してモテるタイプには思えないオカリナがモテる女の子のキャラを演じるところに面白さがある。このネタにはゆいPのツッコミはない、むしろ、ゆいPもオカリナ側の人間である。いやいやそんなわけないだろという見る側の心の中のツッコミによって成立する。一方尼神インターもモテた経験のない誠子がいかにもいい女を演じるというネタだが、こちらはツッコミがはっきりとしており(むしろキツめのツッコミ)、誠子一人が暴走しているような面白さがある。見た目と発言のギャップが面白い。

ブルゾンちえみのネタのポジション。

上記の簡単な3分類の中では、ブルゾンちえみのネタはギャップ系に属するように見える、若しくはキャラ系のようにも見える。しかし、ギャップ系の面白いところは、いい女を装っているが、お前が言うなというツッコミが入るところのギャップの幅の大きさが大きいほど面白いのではないかと思う。ブルゾンちえみもそのツッコミを入れたくなるようなネタである。しかし、何かギャップの強さには少し違和感を感じる。

 

 

ギャップの幅は少ない?

ぴったりのワイシャツにタイトなスカート、なおかつ彼女の体は豊満である。これはネタの面白さを殺しかねない、なぜならこの手のネタはボケの女性の非モテ感と自分の中のいい女感のギャップが開けば開くほど面白くなるはずである、しかし、ブルゾンちえみは妙にエロさがある。好きな人にはモテるタイプ、股間をムズムズさせるタイプ。これでは先ほどのギャップが少なくなって面白みがなくなってしまうのではと思わせてしまう。つまり、ブルゾンちえみのネタの面白さはここではないような気がする。

 

 

 

ブルゾンちえみのネタで面白いと感じる要素

ブルゾンちえみの何に面白さを感じるか、そこが新しさのみ秘密のような気がする。というか「ブルゾン」って響きと「ちえみ」って名前がそもそも面白い。

ブルゾンちえみから感じる本気。

ブルゾンちえみがよりいい女で、仕事ができて、モテる女性であることを強調すればするほど、彼女自身が本気でそう思っているのではと思わせる彼女の心の奥が透けて見えるような気がするのだ、見た目と思いのギャップをあえて笑いにするのではなく、より妖艶に、より心の底からそう思っている感じを出せば出すほど、この妙なしっくり感で笑ってしまう。妙にしっくりきているのである。しっくりきすぎて笑ってしまうのである。キャラではない、彼女が普段からこのキャリアウーマンに近い思想を持っているような気がして、笑ってしまうのである。

 

謎の巨匠感。

彼女から感じる謎の巨匠感。草間弥生感。妙に立派さを感じる。あの目元のきつめのメイクもクレオパトラ感を感じさせるし、あのムッチリとした体型も彼女のネタをより際立たせる。彼女が痩せ型で、メイクがきつくなければそこまでしっくり感を感じることがなかったような気がしてならない。

 

男性が2人いるという新しさ。

ブルゾンちえみの両脇には男性がいつも2人いる、よく、ブルゾンちえみwith Bとして別の若手芸人と一緒にネタを披露しているが、他にも外国人男性を起用している場合もある。ここが斬新なポイントだと思う。たまに、ピン芸人のネタでもそのピン芸人以外で一時的な演者が登場する場合があるが、あくまでサポート的な存在であり、基本的にはボケにしっかりと関与するわけではない、そうでないと変な感じになる。しかし、ブルゾンちえみのネタは両脇の男性が、肝であり、両脇の男性によってこのネタが成立しているように見える。この両脇の男性がいなければこのネタの面白さも半減するのではないだろうか、男性はより男性らしい方が良い、イケメンで、たくましく、外国人である方がよりブルゾンちえみのブルゾンちえみたる存在感が際立つ。

 

実際、ごちゃごちゃまとまらない話をする前にネタを見たらいいのではというのは薄々感じている。

とにかく股間がムズムズする。