サクジツは、天気が悪く、これまたバカヤロウであった。
それにしても春である、思いのほか春である、もはやバカヤロウである。
桜も散った、見事に散った、散り際はやっぱり、バカヤロウな気持ちになって、思わず言った『バカヤロウ』と。
夏になるといろいろとイベントも増えてくる、花火大会なんかも夏の風物詩(バカヤロウ)だ、職人たちがバカヤロウのごとく花火を打ち上げる、さながら夜空に輝く一輪のバカヤロウだ。
バカヤロウ、夏だ。
かくいう私もバカヤロウであり、人類皆兄弟ばりの人類皆バカヤロウなのだ。
飛んで火にいるバカヤロウに井の中のバカヤロウ大海を知らず、バカヤロウも木から落ちて、急がばバカヤロウ、藪からバカヤロウ。
踊るバカヤロウに、見るバカヤロウだ。
バカヤロウは、素晴らしい。